ゲーム業界向け

目次

1. はじめに 

2. オンライン マルチプレイに対応した専用ゲームサーバーに関する構築パターン

3. ゲームに関する API + データベース サーバーの構築パターン

4. ゲームに関するデータ分析のパターン

はじめに

MMORPG に代表されるオンラインをメインとしたゲームだけでなく、近年ではスマートフォン向けゲームやコンソール向けゲームにおいてもネットワーク インフラの活用が進んでいます。

複数のプレイヤー動作を連携させるといったゲーム性に直接関わるものから、ユーザー管理、フレンド機能、セーブデータの保存などゲームのバックエンド機能としての利用や、ユーザーの行動分析、さらには分散ビルドやアセットの保存などゲームの開発環境まで、多くの場面でネットワーク インフラが利用されています。

プラネット スケールで低レイテンシーな Google のネットワーク、高速に起動しライブ マイグレーション機能を持つ仮想サーバーの Compute Engine、1 PB のデータも数十秒で処理可能な DWH の BigQuery、水平方向にスケール可能なリレーショナル データベースの Cloud Spanner など Google Cloud ではゲームのワークロードに対して非常に親和性の高い特徴を持ったサービスを提供しています。

また、専用ゲームサーバーをホスティングする Agones や マッチメイキング フレームワークの Open Match などゲーム専用の OSS を立ち上げ、開発を進めています。

本章では API サーバーやデータ分析などいくつかのゲーム ワークロードを例に、Google Cloud で構築する際のパターンを解説します。