事前定義ロールの使用   

関連デザインパターンにおいては、共通のペルソナ企業の要件を元に記述しています。

【前提:ペルソナ企業の抱える要件】

これらの前提となる要件を元に、事前定義ロールの果たす役割について説明して参ります。

デザイン パターン詳細

事前定義ロールを使用する

解決する課題・使い所

大規模な企業において、組織のポリシーと相互補完をしながら、業務上の職責に応じて複数の事前定義ロールを付与する形での権限管理は不可欠です。ここからいくつかの項においては、いくつかの職責を例にとり、事前定義ロールを組み合わせて権限を付与する手法について見ていきます

Cloud IAM においては、基本ロール、事前定義ロール、カスタムロールがありますが、ここでは各ロール種別についての説明は割愛いたします。本項の、参考ドキュメント 1 の情報を合わせてご参照ください

ペルソナ企業は、事前に以下参考ドキュメント 2 の “ Google Cloud 設定のチェックリスト ( オンボーディングチェックリスト)” の手順に従って、企業としてのクラウド利用の準備が完了していることを想定しています

本項に記載した権限付与のアプローチは、Google Cloud のドキュメント “ エンタープライズ企業のベスト プラクティス ” における推奨事項を踏襲しています。合わせて、以下 参考ドキュメント 3 をご参照ください。

参考ドキュメント:

本項では、ネットワーク 管理者、セキュリティ管理者、開発者 という職掌を例に取り、事前定義ロールの適用例を示します

アーキテクチャ 1. ネットワーク管理者

アーキテクチャ 2. セキュリティ管理者

アーキテクチャ 3. 開発者

アプローチ


利点

グループ を作成し、必要な事前定義ロールを付与することで新たに各チームにメンバー が追加された場合、各グループへのユーザの追加だけで、既存の定義済みの権限を踏襲させることが可能となります。各グループへの権限移譲、移動があった際にも、グループへの権限付与、剥奪により維持が可能です


注意事項

グループ の作成には、管理コンソール (admin.google.com)の管理者権限が別途必要となります


サンプル コンフィグや Code(提供可能な場合)


関係するデザインパターン